予防について
40代を機に自分の歯を持つ人の割合は減っていくことが、厚生労働省の調査でわかっています。85歳以上は、なんと3割未満に。自分の歯を残すには、虫歯や歯周病の予防が重要です。定期的に歯の検診を受けて、将来残る歯の本数を増やしましょう。
※参考:厚生労働省「平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-02.pdf
予防歯科とは?
予防歯科とは、虫歯や歯周病など歯のトラブルを未然に防ぎ、歯の健康を保つための診療項目です。歯が健康な時からお口の中をチェック。虫歯や歯周病の検査、歯石除去、歯磨きや食生活の指導、唾液や噛み合わせの検査をおこないます。
以前は虫歯や歯周病になってから歯科医院を受診し、症状のある部分のみ治療をするというケースが一般的でした。現在は、虫歯や歯周病が発症しないように管理していく予防の意識が広がりつつあります。
どんなことをするの?
お口の中の状態によって虫歯や歯周病の状態は異なります。検査結果をもとに患者様にあった予防歯科治療をご提案させていただきます。
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- お口の中のチェック
- 唾液の検査
- 歯磨き指導
- 必要な部位へのクリーニング
予防歯科治療の流れ
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- 虫歯・歯周病の検査
- 噛み合わせの検査
- 食生活・生活習慣の指導
予防歯科治療の流れ
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STEP1
初診では、患者様が気付いていらっしゃるお口の問題や受診へのご要望をお聞きします。口腔内診査(虫歯、歯周病、唾液、噛み合わせの検査など)のほか、必要に応じて応急処置をおこないます。
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STEP2
検査結果をもとに、お口の状態や治療方針のご説明、治療費のご相談をおこないます。
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STEP3
計画に沿った治療をおこないます。
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STEP4
治療終了後、今後の定期検診の期間や間隔についてご相談させていただきます。
東町グラン歯科では、予防歯科治療に有効なエアフロー(微細な粉を吹き付けて汚れを除去する機器)を導入しております。
歯科医院でしかできないこと
歯周病だと自覚して来院される方は多くありません。出血や口臭、不快感など口の中の異常を感じて受診したところ、歯周病と診断される方がほとんどです。上記の中で1つでも当てはまる症状がある方は、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
虫歯や歯周病の予防において、エアフロー(専用機器)で汚れを除去したり、シーラント(噛み合わせの溝の深いところを埋める処置)をおこなったり、フッ素を塗布したりする処置は、歯科医院にしかできません。
歯が多く残っている人ほど医療費が少ない!
香川県歯科医師会の調査によれば、0〜4本歯が残っている人と20本以上歯が残っている人の医科医療費は、1人あたり年間190,000円の差があるそうです。予防歯科によって、お口の中だけでなく全身の健康を保つことができるといえるでしょう。
歯が残っている本数が多いと健康寿命は伸びる!
グラフをご覧ください。定期的にメンテナンスを受けていた場合の方が、将来残る歯の本数が多いとわかります。歯の本数が多いとしっかりと噛むことができるため、認知症などの病気にかかりにくいというデータもあります。
虫歯や歯周病を治療しても歯はもとに戻りません。歯や歯茎が悪くなる前に定期的に歯科医院を受診し、キレイなお口の中を保ちましょう。
よくあるご質問
- 自分でしっかり歯磨きをしただけでは汚れは取れませんか?
- 歯を磨くのがどんなに上手な方でも、すべての汚れを落とすことはできません。定期的に歯科医院を受診して専門的なクリーニングを受けてください。
- フッ素はどんな働きをするのですか?
- フッ素には丈夫な歯を作り、虫歯になりにくくする働きがあります。歯科医院でもフッ素塗布をおこなっていますが、毎日お家でフッ素塗布をすることをおすすめします。
- 子どもの歯ブラシはどのようなものがいいですか?
- 歯ブラシのヘッドが小さく、握りやすいものをが良いでしょう。保護者の方が仕上げ磨きをされる場合は、細かいところが磨きやすいよう、仕上げ磨き用のブラシやタフトブラシをおすすめします。
記事監修者:東町グラン歯科
理事長本田壮一郎
松本歯科大学卒業。ニューヨーク大学、ハーバード大学にてインプラント治療における技術研鑽を積む。(ニューヨーク大学インプラント科CDEプログラム修了、ハーバード大学歯周病科インプラント科研修修了)現在、インプラント治療の他、マウスピース矯正や小児矯正などに注力。公益財団法人日本スポーツ協会公認のスポーツデンティストとして、プロアスリートのデンタルサポートもおこなう。